「それはもう、抱えきれないほどの」あとがき
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 まずは、最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。少々クラめのお話でしたね。ネット小説でこういうのはダメかな、と危惧しつつ書き上げたというのが本音です。
 さて。ここまで読んでくださった方はもうお気付きのことと思いますが、このお話は「初夏シリーズ」に出てくる(あやしい)数学教師畠山と、彼のコイビトだと噂されている保健室の先生北川が高校生だった頃のいわゆる過去話、でありました。
 畠山は脇役でしかも胡散臭いキャラでありながら、意外とファンの多いやつで、そして作者自身、いつか彼の過去話を書きたいなあと思うようになっていました。
 北川ちゃんのほうを主役にもってきたのは、やはり、畠山にはどこまでも掴めないやつでいてほしかったからです。このお話を最後まで読んでも、やっぱり彼はよくわからないやつ、だったんじゃないでしょうか。書いてるわたしですら唸ってしまうほどです。でも、案外こういうやつ、傍にいませんか? こういう男を好きになると相当厄介だと思います。きっと苦しむことになるでしょう。畠山ファンだと名乗るそこのあなた、どうぞお気をつけあそばせ。(なんつって)

 今回は不倫のお話ということで。ちらほら否定的な意見も聞かれたりしました。もちろん、わたしも、不倫肯定派というわけではありません。そこのところはお間違いなく。
 ただ開き直っているわけではなく、ひと言言わせていただくならば、わたしにとって小説を書くという行為は、道徳をおしえることではない、ということです。むしろ、悪いと思っていながら愚かしいことを繰り返すのが人間で、そのことをどの登場人物がどのように捉え、感じ、生きていくかを書く、そのほうが自分にとっては余程大きな意義があるかな、と思うわけなのです。偉そうなことをいってはいますがなにぶん素人ですのであまり立派なものは書けなかったなと反省中でもあります。うーーん。まだまだ勉強中ですね。

 感想等こざいましたらこちらまで。
 
 「初夏シリーズ」。野々村紗江ちゃんと桜木くんのお話、そろそろ書きたいと思っています。次はかなりふたりの関係に進展があるのではないかと。そしてちょっとばかし畠山くんにも絡んでいただきたいなと思っています。

 では、次回。ご期待くださいね。

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